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  • 精巣がん・精巣腫瘍

2011年2月 がんを疑う

足を組んだとき右の睾丸に違和感。精巣腫瘍を疑い泌尿器科を受診

睾丸の大きさに違和感、病気の可能性を考える

もともと神戸で働いていましたが、2011年1月に転勤で東京へ。当時は忙しく、引っ越し先を決める余裕もなく一人で上京しました。転勤当初は単身ホテル暮らし。睾丸に違和感を感じたのはちょうどその頃でした。具体的に言うと、足を組んだときに右の睾丸が大きくなっている気がしたんです。ただ痛みがなかったので、これはひょっとしたら精巣腫瘍かもしれないなと。その頃にはぼんやりとですが、病気の可能性を考えていました。

当時結婚8年目、オーボエ奏者の妻は結婚式などでの演奏が主な仕事。転勤が決まったときも既に数ヶ月先まで演奏の予定が入っており、東京への引っ越しは4月になる見込みでした。かくいう私も、以前からオーボエやバイオリンなどを演奏しており、妻との出会いも大学時代のオーケストラ。当時も社会人オーケストラに所属しており、休日はバイオリンの練習に精を出していました。

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妻と泌尿器科へ。診断結果は「予想通り」

睾丸が大きくなっている自覚はあったものの、転勤に伴ってバタバタしており、なかなか病院に行く機会を作れませんでした。もちろん仕事の影響もありましたが、3月には東日本大震災もあり、気持ち的にも少し落ち着きがなかった時期でしたね。

実際に受診したのは、5月に入ってからです。土曜日、妻と一緒に近所にあるクリニックの泌尿器科へ。医師からは手術をしないとはっきりしないが、おそらく悪性だろうと説明を受けました。

自覚症状から3か月ほどたってようやくクリニックへ。仕事が忙しく、なかなか足を運ぶ余裕がなかった

診察室の外にいた妻には「予想通りだった」と伝えました。既に精巣腫瘍の可能性があることは妻も知っていたので、それほど深刻な感じにはならなかったです。受診後も、妻と一緒にお酒を飲みに行きました。

上司にはランチで相談。同性なので伝えやすかった

職場では、直属の上司にすぐ相談しました。同性だったので打ち明けにくさはありませんでしたが、それでも少しだけ、病気の話をすることにはためらいがありました。状況としてはあくまで診断確定の前段階、プライベートな相談を業務中にしてもいいのかなと。そういう思いもあったので、会議室に呼んで…という形は取らず「ちょっと相談したいことがあって」とランチに誘いました。上司とランチに行くことなど滅多になかったので、誘われた時点で何かあるなとは察していたと思います。会話の中では泌尿器科で手術を勧められたことなど、その時点で伝えられることを全て伝えましたね。

 


がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

Hatch Healthcare K.K.

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