2012年6月 後腹膜リンパ節転移判明

経過観察のCT検査で転移判明。抗がん剤の副作用を考慮し、精子を凍結

1年で大阪に転勤。 病院選びの基準は「アクセスの良さ」

2012年4月、東京から大阪へ転勤。前回の東京への引っ越しを機に、購入していたマンションを人に貸していたのですが、今回大阪に戻ってきたタイミングでは、まだ借主が住まわれている状態。私たち夫婦は新たに住居を探して、会社に社宅として借りていただくことになりました。

医師にも転勤の話を伝えると、その場で大阪の病院に紹介状を書いていただけることに。「どこでもお好きなところを」とのことだったで、転勤先の職場に近い病院にしようと思いました。経過観察のCT検査が目的ですから、あまり深く考えず職場からのアクセスの良さだけを基準に選びましたね。

転院先の検査で、後腹膜リンパ節転移が判明

2012年6月、後腹膜リンパ節への転移が判明します。きっかけは転院先の初診日に撮ったCT。CTの翌日に病院から電話がかかってきたんです。もう一度造影剤を使用してCTを撮影させてくださいと。

再度病院へ出向き、造影剤を使用してCTで撮影したところ、はっきり写りました。再検査だったので、その日は妻も一緒。医師からは「もし家族の方が待合室にいらっしゃるんだったら呼んでください」告げられ、診察室での説明は妻と聞きました。

医師からは、転移があることと治療の方針、これからの流れについて説明を受けました。手術を行う可能性もありましたが、抗がん剤治療を行うことに。その際に、「お子さんはいらっしゃいますか」と質問をされました。抗がん剤治療の副作用として、造精機能に影響が出るとのこと。医師からは抗がん剤治療の前に精子凍結をするよう勧められました。

精子を凍結保存。でも治療以外を考える余裕はなかった

当時、私が32歳で妻が29歳。私はそろそろ子供が欲しいなと思い出した時期だったのですが、その点はすべて白紙というか考える余裕がなくなりました。自分は今がんに罹患していて、抗がん剤治療をやらないといけない。目の前の治療で精一杯で、それ以上のことを考えられませんでした。

医師から「電話しておいたのでここのクリニックに行ってきてください」とコピーした地図を渡されました。クリニック先の医師からは、一般的な説明を受けただけで、これといって何かアドバイス的なことを言われた記憶はありません。「依頼があったので精子凍結の手続きをします」といった感じで、割と事務的な対応でしたね。

考える時間もないまま精子保存手続きへ。今でも保存中とのこと

抗がん剤治療を始める前に精子を凍結しておいて、主治医とクリニックが連携してくださる感じでした。主治医からは、「抗がん剤治療をしても、しばらくすれば造精機能は戻ります。Nさんは年齢的にもまだ若いし、奥さんも若いので全然問題ないです」との楽観的な説明を受けました。

抗がん剤治療を受ける際に精子凍結保存を行うことが一般的かどうかは正直わかりません。私個人の状況でいえば、若くて子供がいなくて、精巣腫瘍でもある。医師としてはできる限り選択肢を残してあげたかったのかもしれませんが、私自身は考える時間があまりなかったというのが正直なところでした。


がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

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