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  • その他のがん(中咽頭がん)

2020年5月 現在

合言葉は「ピンチはチャンス」社団法人設立に執筆活動、新しいチャレンジで人生を楽しみたい

本領発揮と思った矢先のがん罹患だった。キャリアの再構築に取り組む

現在の会社に転職した理由は、今後のキャリアを考えた結果です。前職のIT企業では、グループ企業向けに社員研修用のコンテンツを作成していました。その会社で管理職を目指すキャリアもありましたが、片道2時間の通勤は体力的に厳しく、家族のことも考えた結果、転職に踏み切りました。

転職時が37歳。そこから3年後の40歳前後で管理職に就くことを一つのマイルストーンに置いていました。転職から1年半、職場にも馴染んできて、ようやく本領発揮できるかなという時期にがんに罹患。これまでのイメージとは異なるキャリアパスを考えなければならなくなったわけです。

がんの体験談を伝える認定講師に。会社にも本業の一環と認めてもらう

キャリアの再構築を行ううえで転機となったのは、がん対策推進企業アクションの認定講師募集の案内です。病気療養中の6月頃に会社の同僚から教えてもらいました。

もともと会社がこのプロジェクトのパートナー会員で、担当者宛に毎月メールが送られてきていたんです。その縁で「こういうのに興味ない?」と紹介を受けました。「やりたいことリスト」を作成していたこと、ブログで自分が今考えていることを発信していたことが大きかったのではないかと考えています。

選考を経て無事認定講師に採用。これまで企業や自治体、健康保険組合に自身の体験談を伝える出張講座で1年半の間に5、6回ほどお話をさせていただきました。

このプロジェクトには約3000団体のパートナーさんが在籍。ここでお話することは所属している会社のPRにも繋がっています。

1年で50回の登壇。がんに罹患した経験を積極的に伝える

認定講師の活動も含めて、1年間で50回ほど登壇や講演など人前でお話をさせていただく機会がありました。もともと文章を書くことも好きだったので、罹患経験についての記事執筆もさせてもらいました。

がんに罹患した体験を伝える仕事を、本業の中でも取り組むことができ、少しずつではありますが、手応えを感じています。もちろんこれまで抱いてたキャリアイメージを全く捨てられたわけでもありません。でも今は新しいチャレンジを楽しんでいます。

まずは行動が全て。今はやれることをコツコツと、できる限りの範囲内でやっていこうと考えています。その積み重ねの中で心から納得できるものがうまれてくるといいですよね。

今後もがん罹患者である自分だからできることを積極的にやっていきたいです。闘病中に自分が感じた思いや寄り添うことの大切さを、もっと世の中に伝えていきたい。幅広い活動ができるよう、罹患前から講座に通っていた産業カウンセラーの資格も取得しました。

そのような思いの中で、会社にも理解をいただいて、自分で社団法人を立ち上げました。本業とのバランスをきちんととりながら、両輪を回していけるように頑張っている最中です。

がんに罹患したことで当たり前なことの大切さが身に染みた。「ピンチはチャンス」と捉えて前向きな人生を送りたい

がんに罹患して、当たり前にできていたことのありがたさを感じました。咽頭部に放射線を当てたことで、食事面でどうしても辛さがあった。今でもものを自由に食べられない辛さが記憶として大きく残っています。大げさに聞こえるかもしれませんが、人間の尊厳を奪われているような感覚すらありました。

当たり前に会話できることのありがたさ、痛みで眠れないというようなことなく安眠できることの有難さ。時が経つほどに忘れがちになることですが、忘れてしまわないように心がけています。

少し堅苦しい話になりますが、限られた時間、命を大切にしなければいけないと今は心から思えます。再発や転移の可能性もゼロではないですし、がんとは別の病気に罹患するかもしれない。今回の新型コロナの件も全く予想できなかったことですよね。

私の場合は、復職からコロナ禍で自宅待機になるまでに少なくとも1年半ほどの期間があり、その時間の中でやりたかったことをほとんど実現できました。周囲の方から「無理はしないように」と言われていましたが、やれるときにやっておいてよかったと思っています。この価値観は、これからも大事にしていきたいです。

今回のコロナ禍での、家庭内自粛で思うように仕事ができないという意味では、辛い部分もあるのですが、逆に言えば子どもたちと一緒に過ごす時間をゆっくり取ることができています。今後これだけ贅沢な時間をどれだけ取れるかわかりません。だから、この環境下でできることを前向きに捉えていきたいですね。「ピンチはチャンス」この言葉を胸に、自分にできることを精一杯やれるだけやっていきたいですね。

 

 

がんを経験された個人の方のお話をもとに構成しており、治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません。

新型コロナウイルスの影響によりテレビ会議を用いて取材を行ったため、写真は後日追加予定です。

Hatch Healthcare K.K.

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