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  • 甲状腺がん・甲状腺腫瘍

2012年6月 手術・合併症・後遺症

全摘手術後に起こった、テタニー症状や引きつれ、声の出にくさといった副作用

※本記事は、個人の体験談です。患者さんの体験談をもとに記事にしており、本文中に具体的な病状や治療法なども出てきますが、あくまでも個人の例であり、病状や、治療効果は、個人個人で差がありますので、すべての患者さんへ適応できる状況、効果を示すものではないことを了承ください。


結婚式と新婚旅行を済ませ、2012年6月上旬に手術をしました。

主治医のクリニックは手術ができない施設でしたので、別の病院の手術室を借りて主治医が手術をするというかたちになりました。術後は5日間、手術室を借りた病院にそのまま入院しました。

パジャマや小物など、入院生活で使うものは自分の好きなものや、かわいいものを買い揃えました。入院前日には、入院先近くのホテルに宿泊。夕食ではフレンチを堪能し、気持ちを上げて手術に臨めるようにしました。

手術では、転移リスクを考慮し甲状腺を全摘

手術では甲状腺を全摘しました。

術前、主治医からは、エコーで影が2つあったことやそのほかの検査結果も踏まえると、転移しやすいタイプの可能性があり、全摘して転移の心配をなくすのがいいだろうという説明を受けました。

できれば部分切除がいいなと思っていました。ただ、主治医の話を聞いて納得できたので全摘することに決めました。

手術翌日から合併症のテタニー症状が出る

手術翌日から、手術の合併症のテタニー症状(低カルシウム血症による痛みを伴った強直性の筋収縮)が強く出ました。

最初は手足のしびれ、酷いときは口唇周囲・四肢末端のしびれ、最終的には喉頭喘鳴と、想定されていた副作用はほとんど出るような状況でした。とくに唇のしびれが出たときは、のど、そして心臓にも影響があるという情報を目にして、強い不安を覚えました。

こうした症状は、疲れたときや緊張したときなどによく出ました。病院で処方していただいた薬を飲むことで症状が軽減されることもありましたが、本当に酷いときには薬を飲んで寝込んでいないとダメでした。

手術創の引きつれで首が動きにくくなった

手術創の引きつれにも苦労しました。患部の皮膚の拘縮によって、首が上がりにくくなり、真上や左右を向けなくなってしまったんです。周囲の人からは違和感はなかったそうですが、左右を向く際は体全体を動かす必要がありました。

主治医からは、手術創を隠すための保護テープをいただき、自分でもさりげなくておしゃれで付けているように見えるスカーフを大量に購入。また、SNSの甲状腺がんコミュニティや患者同士の情報交換の場にて、とにかく保湿が大事だと見聞きし、慎重にケアしていました。首の動きに関しては、元通りになるまで1年ほどかかったと記憶しています。

現在は完治したものの、当時は声が出にくくなり悲しかった

声が出にくくなる後遺症もありました。私はおしゃべりが好きで、学生時代はバンド活動をしており歌うのも好き。 手術から3年で完全に治ったのですが、当時はしゃべるのも歌うのも声が出にくくなり悲しかったです。主治医からは「手術の時に筋肉が多少動いているからその影響かもしれない」と説明を受けていました。

Hatch Healthcare K.K.

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